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古民家を改修したい方(現地再生)6.温熱環境-断熱補強
古民家の多くは断熱材が入っていません。そのため、気密性を高めたとしても壁・屋根・床からどんどん熱が逃げていきます。ですので、古民家においても出来る限り断熱補強を行っていきます。しかし、古民家は一般的な住宅に比べて大きく、全面断熱補強を行うことがコストの面で難しい場合もあります。その場合は、断熱する場所を限定していく方法もあります。たとえば、居間・食事室・トイレ・脱衣所・浴室とそれらを結ぶ廊下など、利用率の高い部分のみ断熱補強を行う方法です。
また、天井裏・床下も室内と一緒に空調する方法が近年増えていますが、これも天井裏・床下空間が大きい古民家にはあまり適さないと考えます。それはエネルギー負荷の面だけでなく、気密性を向上させることで結露のリスクも高まるため、天井裏・床下は室内に比べ換気量を増やしたいからです。天井面・床面で断熱補強を行い、室内では空調(冷暖房+換気)を、天井裏・床下は換気を行う方法が、木の構造体にとっては良いでしょう。天井を吹抜けとし、梁組を室内から見えるようにする場合は、屋根面で断熱を行います。この場合、室内側は化粧野地板、屋外側は荒野地板とし、その間に断熱材と通気層を入れる二重野地板とします。
断熱材もいくつかの種類があります。一般的にはグラスウールやポリスチレンフォームを使います。自然素材にこだわる方には、羊毛をつかったウールブレスや、杉の樹皮をコーンスターチで固めたフォレストボードを採用しています。


